コラム

公開日 2025.07.08 更新日 2025.07.08

モバイルオーダー手数料はどのくらい?相場・おすすめシステム5選を紹介

モバイルオーダーは、注文や会計の効率化、店舗の回転率向上に貢献するツールとして多くの飲食店で導入が進んでいます。一方で、導入時に気になるのが「手数料」です。

売上に応じて手数料が発生するタイプや、決済手数料が別途かかるケースなど、サービスごとに料金体系は異なります。うまく活用すればコスト以上の効果が期待できますが、仕組みを理解しないまま導入すると、利益を圧迫してしまう可能性も。

本記事では、モバイルオーダーの手数料の相場や注意点、おすすめシステム5選を紹介します。導入を検討している方や、現在のコストに不安がある方は、参考にしてください。

モバイルオーダー手数料の相場

モバイルオーダーには、システム利用料や決済時の手数料など、さまざまなコストが発生します。ここでは、下記の項目ごとに詳しく解説します。

  • 小規模飲食店向けの場合
  • チェーン店・多店舗展開の場合
  • 決済手数料の目安

それぞれ見ていきましょう。

小規模飲食店向けの場合

個人経営や小規模な飲食店では、初期費用や月額コストを抑えた低価格プランを選ぶケースが一般的です。中には、月額無料や5,000円未満で導入できるプランもあります。

一方で「売上の〇%」といった、従量課金型の手数料が5〜10%程度かかることも。注文数が少ないうちはコストを抑えやすい反面、利益率への影響を受けやすい点に注意が必要です。売上の見込みや導入目的をふまえ、慎重に選定しましょう。

チェーン店・多店舗展開の場合

多店舗展開を行う飲食チェーンでは、下記のような高機能を備えたモバイルオーダーシステムが選ばれる傾向にあります。

  • POSレジ連携
  • 在庫管理機能
  • 売上レポート機能

月額利用料は1店舗あたり1〜2万円前後、初期費用は数万円〜数十万円が相場です。売上に関係なく、一定額で利用できる「月額定額型」の料金体系を選ぶことで、規模に応じたコスト管理をしやすくなります。

決済手数料の目安

モバイルオーダーにおける決済手数料は、選択する決済方法によって大きく異なります。あらかじめ相場を把握しておくことで、コストの見積もり精度が高まり、無駄な出費を防げます。

おもな決済手段と相場は、下記のとおりです。

  • クレジットカード決済:3〜5%(一部で最大10%)
  • QRコード決済:0〜3%(キャンペーンで無料になる場合もある)
  • 非接触IC決済・電子マネー:3〜4%
  • キャリア決済:5〜10%

手数料はランニングコストに直結するため、店舗の客層や売上単価に合った決済方法を選ぶことが大切です。

手数料のほかにかかる費用

モバイルオーダーの導入にあたっては、手数料だけでなく、下記の費用も忘れてはいけません。

  • 初期費用
  • 月額費用
  • その他費用

詳しく解説します。

初期費用

モバイルオーダーの初期費用は、導入するシステムの内容や、必要な設備の有無によって異なります。相場は0円〜20万円程度です。最近では、無料で導入できるサービスも増えています。

一方で、下記の設備を一括で揃える場合は、数十万円以上の投資が必要になるため、注意しましょう。

  • タブレット端末
  • POSレジ
  • プリンター

とくに、開業前や既存設備が整っていない店舗では、機材費用も想定しておくことが重要です。さらに、オプション機能やカスタマイズ対応には、追加料金が発生することも。

 

事前に必要な機能を明確にし、契約内容を確認しておきましょう。

月額費用

モバイルオーダーの運用には、毎月のシステム利用料が発生します。相場は月額1,000円〜3万円程度です。料金プランによって、利用できる機能やサポート内容が異なります。

安価なプランでは、注文受付などの基本機能に限定されることが多く、高額なプランではカスタマイズ性やサポート体制が充実している傾向です。自店舗の業態や運用方針に合ったプランを選び、コストと機能のバランスを見極めましょう。

その他費用

初期費用・月額費用のほかにも、モバイルオーダーの導入には見落とされがちな追加コストが発生する場合があります。具体的に必要になる可能性がある費用は、下記のとおりです。

  • タブレット端末・Wi-Fiルーター・キッチンプリンターなどの機材費
  • スタッフ研修や操作説明にかかる費用
  • システム保守やサポートの追加料金

これらの費用は、契約内容によって別料金で設定されていることもあります。見積もり段階で確認しておくと安心です。

長期運用を見据えたうえで、トラブル対応や継続的なサポート体制にも目を向けることが大切です。

モバイルオーダーの手数料が高いと感じたときの対処法

モバイルオーダーは業務効率化に役立つ一方で、サービス利用料や決済手数料が思ったより高く感じられることもあります。ここでは、手数料が高いと感じたときの対処法を解説します。

  • 月額固定型を選ぶ
  • 決済会社を見直す
  • 注文数を増やしてコストパフォーマンスを上げる

詳しく見ていきましょう。

月額固定型を選ぶ

手数料が高いと感じる場合は、料金プランの見直しがおすすめです。売上に応じて支払額が変動する「従量課金型」から、毎月一定額で利用できる「月額固定型」への切り替えも検討してみましょう。

とくに注文数や売上が一定以上ある店舗では、固定プランにした方が結果的にコストを抑えられる場合があります。売上が伸びても手数料が増えないため、利益率を安定させやすいのもメリットです。

契約前には、自店舗の売上見込みとプランごとの料金体系を比較しておくことが大切です。

決済会社を見直す

モバイルオーダーの決済手数料は、選ぶ決済会社や決済手段によって大きく異なります。導入当初のまま契約内容を見直していない店舗では、知らないうちに高い手数料を支払っている可能性も。

手数料が低い決済会社や、無料キャンペーン中のサービスを探して切り替えるだけでも、ランニングコストは大きく変わります。

注文数を増やしてコストパフォーマンスを上げる

「手数料が高い」と感じる背景には、十分な注文数が得られていないという課題があります。その場合は、モバイルオーダーの活用度を上げて注文数を増やしましょう。

具体的な方法は、下記のとおりです。

  • 提供スピードの向上
  • 店内オペレーションの効率化
  • 混雑時の回転率アップ

これらの改善ができれば、顧客満足度とリピート率を上げられます。モバイルオーダーは導入して終わりではなく、活用の工夫次第で利益貢献度が変わります。

使いこなして、手数料以上の効果を引き出しましょう。

モバイルオーダー手数料を左右する要因

モバイルオーダーの手数料は利用するサービスだけでなく、下記の要因によっても変動します。

  • 決済方法
  • システム提供会社の料金体系
  • 飲食業態・提供スピード
  • オーダー数・客単価
  • POSや他システムとの連携有無

それぞれ詳しく解説します。

決済方法

モバイルオーダーで利用される決済手段には、下記の種類があります。

  • クレジットカード
  • QRコード決済
  • 電子マネー
  • キャリア決済

決済方法によって手数料率は異なるため、負担を抑えたい場合は、低コストな決済方法を選びましょう。導入時には、どの決済方法に対応し、どのくらいの手数料が発生するのかを必ず確認する必要があります。

システム提供会社の料金体系

モバイルオーダーの手数料は、システムを提供する会社の料金体系によっても大きく変動します。おもな課金形態は、下記のとおりです。

  • 従量課金型:注文ごとに手数料が発生(売上に応じて変動)
  • 月額定額型:月ごとの料金が固定で、注文数に関係なく一定

中には、初期費用は無料でも手数料が高いケースや、月額無料でも決済手数料が上乗せされるサービスもあります。初期費用や月額費、決済手数料のトータルコストで比較し、自店舗の運用スタイルに合ったプランを選びましょう。

飲食業態・提供スピード

飲食店の業態や提供スピードも、モバイルオーダーの手数料効率に影響します。たとえば、回転率が高いファストフード店では、注文数が多くなる分だけ、従量課金型の手数料負担が重くなる可能性があります。

一方で、客単価が高く回転の遅いレストランでは、固定費が重荷になることも。業態に応じて、どの料金体系が自店に合っているかを見極めることが重要です。

加えて、提供スピードも見直すことで顧客満足度が向上し、リピート率や売上増加につながる効果にも期待できます。

オーダー数・客単価

モバイルオーダーにかかる手数料は、注文数と客単価のバランスによっても変わります。

  • 少額注文が多い店舗:従量課金型の手数料が割高になりやすい
  • 客単価が高く注文頻度が少ない店舗:定額制の方が効率的になる場合もある

売上金額だけでなく、注文の件数に着目して、手数料の影響を見積もる必要があります。自店舗の平均注文単価や月間注文数を把握したうえで、最適な課金モデルを選びましょう。

POSや他システムとの連携有無

モバイルオーダーをPOSレジや在庫管理システムなどと連携させるかどうかも、手数料や運用コストに影響します。

システム連携が可能なプランは、業務効率化やデータ管理の精度向上につながります。スタッフの負担軽減や人的ミスの削減など、長期的に見ればコスト以上の効果を得られるかもしれません。

ただし、連携機能は有料オプションとして設定されている場合もあるため、確認が必要です。連携に対応したシステムは、月額費用が高めになる傾向があるため注意しましょう。

おすすめのモバイルオーダー5選

ここでは、おすすめのモバイルオーダーシステムを5社紹介します。

サービス名特徴
Qder(キューダー)●      初期費用・月額無料

●      CRM・予約・販促など全17機能を搭載

●      SNS連携やクーポン配信にも対応

NEW PORT●      複数テナント施設向け

●      テイクアウト・EC対応

●      一元管理でオペレーションの効率化が可能

funfo●      POS・キャッシュレス決済対応

●      店内・店外注文を一元管理

CHUUMO●      現金会計も可能な柔軟な決済方法

●      多言語・テイクアウトに対応

QR Order●      QRコードを読み取るだけで注文可能

●      食べ飲み放題メニューや多店舗管理に対応

それぞれの特徴を解説しますので、自店舗に合ったモバイルオーダー選びに役立ててください。

Qder(キューダー)

出典:Qder(キューダー)

 

Qderは、モバイルオーダーだけでなく、CRMや予約、販促などの全17機能を標準搭載した多機能システムです。初期費用・月額費用ともに完全無料なため、導入費用を抑えたい企業に適しています。

また、AIによる自動予約や4ヶ国語対応、SNS連携による集客支援まで対応しているのも魅力です。飲食店専用のポータル掲載機能や、クーポン・シェア割配信などを活用すれば、店舗のリピーター獲得にもつながるでしょう。

簡単操作・高機能・高コスパを兼ね備えた、業務効率化と売上アップを支援するモバイルオーダーシステムです。

NEW PORT

出典:NEW PORT

 

NEW PORTは、商業施設やフードコートなど、複数テナントが入居する施設向けに最適化されたオーダーマネジメントシステムです。店内飲食やテイクアウト、EC注文など多様なオーダー形式に対応し、各店舗を一元管理できます。

注文から調理・受け渡しまでの流れを簡単な操作で完結できるため、施設全体のオペレーション効率を向上させます。スクラッチ開発不要で柔軟に導入できる点も魅力です。

料金は個別見積もりで、施設規模に応じたカスタマイズが可能です。

funfo

出典:funfo

 

funfoは、LINEミニアプリ連携やPOSレジ、キャッシュレス決済対応など、多様な店舗形態に対応するモバイルオーダーシステムです。飲み放題や食べ放題などのコースにも対応可能で、幅広い業態にフィットします。

無料プランでも、基本機能は利用可能です。売上分析や販促機能などを使いたい場合は、有料プランで利用できます。店内・店外の注文を1つのシステムで一元管理できるため、効率よく運用したい飲食店に向いています。

CHUUMO

出典:CHUUMO

 

CHUUMOは、アプリのインストール不要で使えるモバイルオーダーシステムです。スマホ注文・オンライン決済に加え、POSレジや専用精算機との連携による現金会計も対応可能です。

精算方法の柔軟さと分かりやすい画面構成が特徴です。多言語対応やテイクアウト機能も備えており、外国人客にも配慮されています。

導入後は365日対応のコールセンターによるサポートもあり、安心して運用できます。プランは月額5,000円からニーズに応じて選択可能です。

QR Order

出典:QR Order

 

QR Orderは、QRコードを読み取るだけで注文できるセルフオーダーシステムです。 スマホ操作だけで追加注文が可能なため、注文機会を逃さず客単価アップにも貢献します。

人手不足対策や業務効率化に役立ち、食べ飲み放題設定・多店舗管理など機能も豊富に揃えています。注文ミスや待ち時間を減らし、スタッフが接客に集中できる環境を整えてくれるでしょう。

モバイルオーダー手数料で損しないための注意点3つ

ここでは、モバイルオーダーの手数料で、損しないために知っておきたい3つの注意点を解説します。

  • 売上連動型は利益が減るリスクもある
  • 入金タイミングと振込手数料に注意する
  • 実際の利益を想定して試算しておく

詳しく見ていきましょう。

1.売上連動型は利益が減るリスクもある

モバイルオーダーの多くは「売上の〇%」といった従量課金型の手数料を採用しています。売上が増えると、手数料も比例して増えるため、一見好調に見えても利益が思ったほど残らない場合も。

とくに以下のケースでは、月額固定型の方が有利になる場合があります。

  • 粗利が低いメニューを扱う店舗
  • 客単価が安めのカフェやフードコート系
  • 繁忙期に手数料が膨らむ可能性

導入前に、自店舗の売上特性に応じて料金タイプを比較検討しておきましょう。

2.入金タイミングと振込手数料に注意する

モバイルオーダーの売上金は、サービスによって入金のタイミングや振込手数料が異なります。店舗のキャッシュフローや資金繰りに大きく影響するため、事前に確認しておきましょう。

とくに注意する点は、下記のとおりです。

  • 入金頻度は週1回・月1回など、サービスごとに異なる
  • 振込手数料が毎回差し引かれるタイプもある
  • 最低振込額が設定されている場合もある

「いつ・いくら振り込まれるのか」を具体的に把握することで、資金計画が立てやすくなります。

3.実際の利益を想定して試算しておく

モバイルオーダーの手数料や月額費用は、実際の利益にどう影響するのかをシミュレーションしておくことで、失敗リスクを抑えられます。

  • 1日あたりの注文数と平均客単価をもとに想定売上を試算
  • 従量課金型なら手数料(%)をかけてコストを算出
  • 月額費用やオプション費もあわせて月間コストを計算

こうした試算により、「どの売上ラインを超えれば黒字になるか」を把握できます。料金の安さだけでなく、利益構造全体を見て判断しましょう。

まとめ:モバイルオーダーの手数料を理解し、無駄なく導入しよう

モバイルオーダーは、注文の効率化や店舗回転率の向上に大きく貢献します。一方で、手数料や運用コストの把握を怠ると、思わぬ出費で利益を圧迫してしまうことも。

導入前には、月額費用や決済手数料、初期費用の仕組みを確認し、自店舗の規模や業態に合ったシステムを選ぶことが重要です。

コストを抑えつつ、多機能なシステムを活用したい方には、初期費用・月額無料の「Qder(キューダー)」がおすすめです。AI予約・CRM・売上分析などの17の機能を標準搭載しており、業務効率化と集客支援の両立が図れます。

また、SNS連携や多言語対応など、幅広い飲食店ニーズに対応できる設計も強みです。手数料で損をしないためにも、機能性とコストのバランスを見極めたうえで、納得のいくサービス選定を行いましょう。

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